人権の翼

Wing of Human Rights

Purpose

設立趣旨

幸せに自由に生きるための翼

 
私達は、犯罪により大切な家族の命を奪われた遺族です。遺族の受けた悲しみや苦しみは、経験したものでなければ理解できないかもしれません。その悲嘆の中で、「こんな悲しみは、もう誰にも味わってほしくない」「被害者も加害者も作りたくない」との思いを持ち続けていました。

犯罪の減少、再犯率の低下を願う中で、「私達にも何か出来ることがあるのではないか」と模索しました。そして、加害者の心に変化が起これば犯罪は減らせるのではないかとの思いに至りました。加害者が主体的に充実した人生を歩み、人と人が支え合って生きる社会を目指すことが、再犯防止への一助となるものと信じています。まず被害者遺族の悲しみ、苦しみを伝え、その悲嘆に思いを巡らす「想像力」を持って欲しいと願っています。

加害者を責めるのではなく、被害者遺族からの語りかけで「思い」を届けることが、誰もが幸せを感じて生きることができる社会をつくるための着実な一歩になると考えています。私達は、この思いを共有し、憎しみの連鎖を止めるために活動しています。

人権とは、幸せに自由に生きるための翼です。
私達は、その翼を育む活動をしています。


Plofile

団体概要

名称

人権の翼
 

目的

犯罪の減少、再犯率の低下を目指して被害者遺族から加害者への語りかけ等の活動を行うことにより、憎しみの連鎖を断ち切り、誰もが幸せを感じて生きることができる社会をつくることを目的とする。
 

事業

(1)更生施設等における講演活動
(2)矯正施設の職員等への研修
(3)その他、会の目的を達成するために必要な事業
 

メンバー

3名(2025年3月末現在)
中谷 加代子
入江 杏
小森 美登里

受賞歴

2019年国際ソロプチミストアメリカ日本西リジョンにて中谷加代子がルビー賞(女性を助ける女性のために)2位を受賞しました。

 
 

「歩と生きる」

 

山口高専生殺害事件遺族
中谷 加代子(なかたにかよこ)

1960年山口県生まれ。
2006年当時高専5年生の長女 歩(あゆみ)が、学校内の研究室で同級生の少年に殺害された。
2012年防府市役所を早期退職して山口被害者支援センターの養成講座を受け、被害者の視点に立った被害者支援に携わる。
「人が幸せを感じて生きることで事件・事故を少なくしたい」との思いで、現在、学校や矯正施設などで、「命」「生きる」を共に考える活動に取り組んでいる。
 
人権擁護委員
公益社団法人山口被害者支援センター直接支援員

 

「悲しみを生きる力に」

 

世田谷事件遺族
入江 杏(いりえあん)

1957年東京都生まれ。
「ミシュカの森」主宰。
2000年末、世田谷一家殺人事件により、隣地に住む妹一家四人を失う。
犯罪被害の悲しみ・苦しみと向き合い、葛藤の中で「生き直し」をした体験から、「悲しみを生きる力に」をテーマとして、行政・学校・企業などで講演・勉強会を開催。
「ミシュカの森」の活動を核に、悲しみの発信から再生を模索する人たちのネットワークづくりに努める。
 
著書に「悲しみを生きる力に~被害者遺族からあなたへ」(岩波書店)、
絵本「ずっとつながってるよ~こぐまのミシュカのおはなし」(くもん出版)他多数。
 
上智大学グリーフケア研究所非常勤講師
世田谷区グリーフケア検討委員

 

「心の傷を見つめて」

 

いじめ自殺遺族
小森美登里(こもりみどり)

1957年神奈川県生まれ。
1998年、高校入学間もない一人娘の香澄(かすみ)をいじめによる自殺で失う。
いじめのない社会を目指し夫婦で活動を始め、2003年NPO法人ジェントルハートプロジェクトを仲間と共に立ち上げた。
講演、展示会、勉強会の開催等の活動を開始し講演は2025年7月で1,695回に及ぶ。
加害者の背景に寄り添い、共に生きる意味を探ることを目的として、現在は少年院、刑務所での講演も実施している。
 
著書に「遺書」「いじめの中で生きるあなたへ」(WAVE出版)「いじめに対する大人の誤解」(新日本出版)
その他がある。

NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事